カラコンを他の人と共有することはできますか?
毎日のオシャレに欠かせないアイテムとはいえ、消耗品ということもあって少なくないコストがかかってしまうのがカラコンです。
もし、デザインが違うものを友達と交換したり、共有できれば、必要な時に必要なものをお安く手軽に使い続けることができるでしょう。
しかし、どんなに仲のいい相手であっても、カラコンの共有は避けなければなりません。
カラコンを一度でも使用すれば、どれだけ丁寧に洗浄殺菌しても、新品のように綺麗になることはありません。
まして、カラコンは瞳の中、粘膜に装用するもので、洋服や本のように中古品を他人が使っていいものではないのです。
万が一、レンズに細菌やウイルスが付着していた場合、共有したカラコンを介して眼病を感染させてしまうリスクが非常に高くなります。
それならば、1箱に複数個入っている新品未開封のカラコンを友達と共有することは可能か、その点も気になるところでしょう。
しかし、その場合もやはり他人と一緒に利用することはおすすめできません。
カラコンはそれぞれデザインやカラーだけではなく、DIAやBCといったサイズに違いがあるからです。
DIAはレンズの直径、つまりカラコン全体の大きさで、装用する人の瞳に適したものを選ぶことでフィットしやすく、ズレにくくなります。
瞳に対して大きなレンズを使うと、瞳の呼吸を妨げて乾燥しやすくなったり、瞳に貼りついて取れにくくなり、傷つけるリスクも高まり危険です。
また、BCはベースカーブ、レンズの曲がる角度を意味します。
数値が小さいほど曲がりがきつく、大きいほど緩やかで、DIA同様に人それぞれ適したサイズが異なるものです。
瞳に対して急すぎる角度だと窮屈さを覚えますし、逆に緩すぎるとズレやすくなり、視界が安定しません。
つまり、友達とのカラコンシェアを希望していても、必ずしもDIAやBCが相手と同じとは限らないため、気持ちよく使うことは難しいのです。
度数が入っているものならなおのこと、カラコンはそれぞれ個人で自分の瞳に適しているものを装用しましょう。
トラブルが起こってからでは遅いのです。